「摂取カロリー」>「消費カロリー」となると、そのオーバー分が脂肪へ変換され蓄積することで肥満になっていきます。
しかし、ただ単に食べ過ぎで「摂取カロリー」がオーバーして肥満になる人も入れば、少食でも基礎代謝が低すぎると「摂取カロリー」が「消費カロリー」を上回り肥満傾向になります。
このような方は、見た目は細くても内臓や血液中に脂肪が多く蓄積する「内臓脂肪型肥満」のタイプが多いようです。
このように肥満の原因は人それぞれ異なり、その対策方法も当然異なりますが、その5つの原因をご紹介します。
お肉(動物性タンパク質)、甘い物、アルコール類などの暴飲暴食、不規則な時間帯(夜8時以降)の食事など、カロリーの過剰摂取が原因。
生命を維持するため、必要最低限の活動エネルギーである「基礎代謝」は成人で平均1200kcalとされています。
つまり私たちは寝たきりの状態でも1200kcal前後のエネルギー量を消費しているのです。
しかし、老化や運動不足など何らかの原因で基礎代謝が低下してしまうと、太りやすく痩せにくい体質を作ってしまいます。
現在、私たちの日常には、手軽でおいしく食べれるインスタント食品、冷凍食品などが氾濫し、外に出れば、ハンバーガーなどのファーストフードのお店がひしめき合っています。
これらの食品にはビタミンやミネラルなどの微量栄養素が乏しく、その代わりに、脂肪や糖分などは多く含まれています。
また、肉類を中心とした食事情の欧米化に伴い内臓脂肪型肥満が急増していると考えられています。
慢性の便秘になると余剰な脂肪分・糖分を含むカスが長時間大腸へ停滞するため水分といっしょに体内へ再吸収されてしまいます。
また凸凹した大腸のヒダなどへこびり付き“宿便”となっていきます。
この宿便の量は個人差がありますが、多い人は5~7kgも宿便があるといわれています。
ストレス社会と言われる現代に生きる私たちは誰もが多かれ少なかれストレスの影響を受けています。
精神的な悩み事を抱えると食欲がなくなるように、ストレスを受けると自律神経に影響が及びそれらに支配されている消化吸収機能にも影響が波及します。
その他、ストレス以外にも産後や更年期、私生活の不摂生などによっても自律神経のバランスが崩れてしまい、体内へ余分なカロリーが吸収されやすくなったりと、太りやすい体質へと変貌してしまいます。
現在、死亡原因に占める生活習慣病の割合は約6割で、医療費において国民医療費の約3割となっています。
生活習慣病の中でも、特に、心疾患、脳血管疾患の発症の重要な危険因子である糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの有病者やその予備群が増加しています。
その発症前の段階であるメタボリックシンドロームが強く疑われる方と、予備群と考えられる方をあわせた割合は、男女とも40歳以上で高く、男性では2人に1人、女性では5人に1人という割合に達しています。
(厚生労働省HPより)
皆さんは単に、お腹が出ているイメージしか持っていなかったのではないでしょうか。
確かに肥満が基本になるのですが、肥満といっても皮下脂肪が増えたわけではなく、内臓脂肪がたまった状態で、なおかつそれが原因となって体内で様々なホルモンの分泌が亢進し、『高血圧』、『糖尿病』、『脂質異常』などが引き起こされる病態を総称して『メタボリックシンドローム』と呼ぶのです。
「内臓脂肪蓄積」の程度をチェックするための項目が、腹囲(ウエスト周囲径)です。
腹囲は、おへその高さで腹囲を測ります。
男性では85cm以上、女性では90cm以上があれば、腹部CT検査での内臓脂肪面積が100cm2以上あると推計され、内臓脂肪が蓄積されている。
つまり内臓のまわりに脂肪がたまるタイプの肥満があると診断されます。
日本における女性の基準値は90cm以上となっていますが、国際糖尿病連合の基準では80cm以上とされていることから、女性の方は90cm未満であっても決して安心はできないといえます。
参考記事
あなたも隠れメタボ!?日本のメタボリック診断基準に一石を投じる調査結果を発表(厚生労働省)
いかがでしたでしょうか?
5つの要因が「肥満」に大きく影響を与えているのです。
また「メタボリックシンドローム」が進行すると、生活習慣病になってしまうという取り返しのつかない事態に……。
そこで、生活習慣を改善するために「ダイエット食品」という選択があります。